追悼 |
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もくれん | |||||
あれは何年前のことだったろう。
どでかい男の横にぴたりと張り付く毛玉。
尻にくるくると曲がったしっぽがついていて、びっくりしたものだった。
尾のない尻をプリプリと振る毛玉達の中で、
小気味いいほど俊敏な動きを見せる小毛玉のしっぽは とても目立っていた記憶がある。 「もくれん」という名のポン。
しっぽつきポンの「もくれん」。
素人が偉そうにサイトをやってポンのリーダー気取りか?
スタンダードでもない犬をポンの代表のように扱うな!
謂れ無き難癖をつける輩もいたが、
彼女は確かに日本ポン界の草分けだった。 彼女がいなかったら今のJAPON(JPONC)は無かったと思う。
丸刈りされた小ぶりな女のくせに、やけに態度の大きな素振り。
「私の彼に近づかないで!」
誰もそんなつもりはないから安心して遊んでいればいいのに、
常にりょんさんを見張っていたね。 それがポンだから・・・。 生きとし生けるものの定め。
日本列島をすごい春の嵐が通過していった3月20日。
カブトンズのビンゴが逝った。
余計なことしなくていいよとカブカブは言ったつもりだったけど、
やさしくて寂しがりやな爺さんはお迎えに行っちゃったようだ。 基本的にポンはお節介な犬種だからね。
でも・・・爺さんが婆さんをエスコートして連れて逝ってくれたなら、
安心して送り出せる。 そんな最期だったことをご報告したい。
4月5日、もくれん永眠。
合掌
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